エバ・ハディドン(妙心)

Malujアc Fugen Bosatsu

エバ・ハディドン(妙心)からみなさんへ
仏教の教えと仏教美術は密接に関わり合うものであり、お互いがお互いを必要不可欠な存在として います。仏像が一切のしがらみから自由であるブッダを象徴しているように、すべての仏教美術は 仏の教えが具現化されたものなのです。例えば、曼荼羅に描かれた十三の仏は、もともとは空とい う一つの真理を体現する仏のもつ十三の様相をそれぞれに描き表したものです。また、ここで描か れている十三の仏、すなわち、釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来、阿しゅく如来、大日如来、文殊 菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、観世音菩薩、勢至菩薩、虚空蔵菩薩、不動明王は、それぞ れに固有の陀羅尼(だらに)を持ちます。陀羅尼とは、サンスクリット語の短い呪文で、仏の教え が象徴的に凝縮されたものです。これらの陀羅尼は、仏教美術の一つである悉曇(しったん)文字 で書き表されます。悉曇とは、古代サンスクリット語が持ついくつかの字体のうちの一つで、8世 紀ごろ、真言宗・天台宗の密教の教えとともに日本に伝えられました。伝来以後、日本仏教におい て悉曇の修習が盛んになり、他の宗派にも影響を与えました。書き表されている悉曇文字一つ一つ が、仏の教えを象徴する意味を担っているのです。

プロフィール

1951年、ポーランドのブロツワフに生まれる。1974年、同市の美術大学を卒業、 以後、絵画やグラフィックデザインでポーランド内外の展覧会 に積 極的に出 品、アーティストとして精力的に活動する。ポーランド芸術家協会会員。1981年 より坐禅を始め、1986年に初来日、曹洞宗の僧侶如玄ノバクと 結婚する。1989 年より、夫、如玄と共に仙台市 内に住まい、 坐禅の修行と密画を描くことに専念、現在に至る。活動としては、如玄との二人展など、展覧会を市内および県外で定期的に開きつつ、福井県小浜市佛國寺禅堂 師家原田湛玄老師について2012 年まで参禅を続けてい た。そもそも日本での芸術活動の端緒となったのは、日本の仏教美術、中でも京都や奈良の古仏の表情に強い感銘を受けたことであり、 そのため1992年から年まで国際仏教徒協会の奨学金を得、京都・奈良の仏教美 術を学んだ。また同時期、梵字にも関心を向け、1992年には悉曇の大家であり書道家で もある故徳山睴純先生に見いだされ、指導を受けた。以後、彼女の作品 には梵字がしばしば登場し、マントラや陀羅尼について彼女独自の表現を生み出 すこととなった。 悉曇については更に、天台宗において梵字悉曇指導の第一人者である山寺性相院後藤仁田師について学び、2006年に悉曇十八章を受け、伝授が終了している。以前より東洋と西 洋を融合させた観のあった彼女の作風は、現在、より進んだ 境地に達しつつあるといえるだろう。

 ○河北新報社ギャラリー二人展(1992年、1995年)
 ○仙台市博物館ギャラリー二人展(1994年、1997年)
 ○山寺風雅の国ギャラリー二人展(1994年、1995年、1996年、1997年、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2009年、2010年、2011年, 2012年, 2013年, 2014年)
 ○東京大崎ウエストギャラリー二人展(1996年)
 ○ポーランドクラクフ日本美術技術博物館(1998年)
 ○那須ロイヤル美術館二人展(1999年)
 ○晩翠画廊二人展 仙台(2001年)
 ○ポーランドブロツワフ ヤプタクギャラリー二人展(2001年)
 ○晩翠画廊 (2003年)
 ○熊本市島田美術館ギャラリー二人展(2009年)
 ○ポーランドルブリン市 ガジエニッツエギャラリー二人展(2011年)
 ○シンガポール 観音禅林二人展 (2013年)