如玄 ノバク    不二の山

この和歌は、山岡鉄舟(1836-1888)剣・禅・書の達人よって書かれたものです。
三島の龍澤寺の星定老師の参禅が終わって、東京への帰途に山の端から現れた富士山を目にした時に詠んだと言われています。
「不二」は現在は「富士」と書かれますが、昔は「不死」、「不尽」とも書かれていました。
万葉集では、「不二」と書かれ、サンスクリット語の「advaya」の意味である、二つのものの対立がないという意味で表されていました。

晴れてよし
曇りてもよし
不二の山
元の姿は
変らざりけり

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不二の山
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