| 如玄 ノバク |
如玄ノバクからみなさんへ
普通の美術と禅美術との差異は、その目標とするところにあります。禅美術が目指すものはあく まで、自分が感知した仏の教えを作品に反映させていくことであり、通常の美術が自己表現を目的 とするのとは、そこで明らかに異なります。従って禅美術の場合は、作品を鑑賞する環境にも、単 に作品を見るだけでなく、それを見ながら静かに自分の内部と対峙できる場所、という条件が要求 されます。日本では昔から、掛け軸は寺院や家庭の静かな場所にしつらえられる習慣があり、この 点において、禅画を見る人にとって、よい条件が整えられていたと言うことができるでしょう。 禅画や禅書において、最も重要なものは墨気と呼ばれるものです。これはいわば、墨にみなぎっ ている生命力と言えるでしょう。例えば、禅画において、その表現の鍵を握るのは線ですが、その 線がこの生命力を具えていなければ、その作品の生命は無いに等しいのです。作品の良否を決定す るのは描き手の技術や紙、墨、筆の質ではなく、この生命力の有無なのです。この生命力は、描き 手のその時の状態を如実に反映するもので、精進をしていなければたちまち失われてしまいます。 座禅はこの生命力を高める一つの方法であり、この生命力こそが禅美術の、文字通り生命となって いるのです。
プロフィール
如玄・ノバクは1956年9月24日、ポーランド・ブロツワフに生まれる。15歳の頃より仏教および仏教美術に関心を持ち、1974年に坐禅を始めた。1980年、アメリカの禅センターにて出家得度。
1982年、ロサンゼルスにて韓国の禅僧より禅画の手ほどきを受ける。1983年に初来日し、福井県小浜市・佛國寺参禅道場師家、原田湛玄 老師に参じ、2012年4月、老師が高齢および健康上の理由により指導を退かれるまで修行を続けた。
日本の禅僧による書画の原作との出会い、ならびに師および諸師からの励ましにより、禅画は坐禅修行の重要な一部となった。日本滞在中、曹洞宗にて改めて得度し、原田湛玄老師より嗣法を受けた。
○河北新報ギャラリー二人展(1992年、1995年)
○仙台市博物館ギャラリー二人展(1994年、1997年)
○山寺風雅の国ギャラリー二人展(1994年、1995年、1996年、1997年、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2009年、2010年、2011年, 2012年, 2013年, 2014年)
○銀座鳩居堂での筆禅会展(1993年)
○銀座松崎画廊での筆禅会展(1994年、1995年)
○東京大崎ウエストギャラリー二人展(1996年)
○ポーランドクラクフ日本美術技術博物館(1998年)
○那須ロイヤル美術館二人展(1999年)
○日本ポーランド国交樹立80周年記念展覧会 東京、大阪、ワルシャワ、クラクフ(1999年、2000年)
○晩翠画廊 仙台二人展(2001年)
○ポーランドブロツワフ ヤプタクギャラリー二人展(2001年)
○熊本市島田美術館ギャラリー二人展(2009年)
○ポーランドルブリン市 ガジエニッツエギャラリー二人展(2011年)
○シンガポール 観音禅林二人展 (2013年)
○光禅寺、仙台二人展(2015年,2016年,2017年)
○ポーランドブロツワフ市ギャラリー二人展(2018年)
○大聖院、宮島広島県二人展(2022年)